島国である日本には北海道・本州・四国・九州・沖縄の5島を「本土」と呼び、その他の島を「離島」と呼んでいます。日本の離島には人が住んでいる「有人島」と、人が住んでいない「無人島」があり、あわせて約6800の離島が存在します。そのうち人が住んでいる島は416島あり、島ごとに文化も変わっています。それぞれの島で文化は発展しており、特色のある食材などがたくさんあります。
しかし、多くの離島は人口も少なく、観光施設や整っていない島がほとんどで、ホテルなどの宿泊施設もない離島がたくさんあります。また、交通インフラも整備されていないので、離島に行くための船が週に数本しか運行されていないなど、離島にたどり着くまでに数日掛かるケースもたくさんあります。
離島百貨店(離島キッチン日本橋店)
日本には魅力のある島があるのに、あまり離島の存在が知られていません。そんな離島の特産品を集めたアンテナショップが東京の日本橋にあります。
離島専門のアンテナショップである「離島百貨店」は日本に418ある島をキーワードとして豊富な島の特産品から離島を実感できる空間です。島独自の料理や土産品と触れ合うことで「島に行きたくなる」体験を創造し、島への興味関心を引き立てるアンテナショップとなっています。
離島百貨店には日本の離島食材が集まってきます。これまで取引をしてきた島は100島以上、生産者は450軒以上です。そんな離島の産品を厳選して販売したり、離島食材を利用した定食も提供しています。場所は東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅に直結する場所にあり、銀座や東京駅からも近くにあるので、ショッピングする際にちょこっと立ち寄ってみるのもおすすめです。
寒シマメ漬け丼
シマメとは、日本海で獲れた新鮮なスルメイカの事をいいます。これは島根県にある隠岐郡海士町(あまちょう)の特産品で、冬の一番美味しい時期に獲れるスルメイカを、「寒シマメ」と呼び、地元の人に親しまれています。その寒シマメを、肝と醤油で漬け込みどんぶりにしたものが「寒シマメ漬丼」です。鮮度の良いイカを使用しているからこそできる、深みある漬け丼として、地元民のみならず、隠岐を代表する土産物としても親しまれています。
海外から訪れるお客様は刺身などの生魚が苦手という人も多いですが、このスルメイカはとても柔らかく、口に入れると溶けてしまう食感が癖になると人気になっています。特にビーガンやベジタリアンの人に好まれており、日本在住の外国人からも好まれているそうです。
この「寒シマメ」のスルメイカだけでなく、ここだけでしか味わえない離島の食材が離島百貨店で味わえます。また、離島のお酒も扱っており、特徴のある日本酒や焼酎も楽しめるのもおすすめです。
家島のおばちゃんが生み出した海苔の佃煮「のりっこ」
兵庫県の離島家島は有数の海苔の生産地としても有名です。家島という名前はあまり知られていませんが、コンビニエンスストアで販売されている「おにぎり」などに家島の海苔が使われることが多く、コンビニのおにぎりが人気になるにつれて、家島は海苔の生産地として有名になりました。
磯の風味が格別な上質な海苔を生み出し、海外からも人気のお寿司や巻き寿司にも家島産の海苔が使われており、高級海苔も製造されています。しかし、海苔は繊細なので、少しの欠けや縮みがある海苔は高級海苔として出荷ができなくなります。品質は他と遜色ないにも関わらずもったいないと思った島のおばちゃんたちが知恵を絞って3年かけて開発したのが海苔の佃煮「のりっこ」です。保存料無添加、無着色なので磯の香りが抜群です。
熱々のご飯やバターを塗ったパンにも合います。またサラダのドレッシングの隠し味にも活用できるので、海苔の佃煮に馴染みのない人でも美味しく食べることができると思います。
いえしまのおばちゃんたちが海苔をちぎるところから瓶詰めまで完全手づくりです。特に重要なポイントは海苔を焦がさないように交代で鍋に4時間つきっきりで炊き上げています。手間がかかっているおばちゃんたちが愛情をこめて作った逸品が「のりっこ」です。
アンテナショップ「離島百貨店」の名物がSharingLiveに出店
離島百貨店には小さな島々の魅力が詰まっており、多彩な商品を通じて島の文化を知ることができます。まだまだ知らない日本を体験できるアンテナショップになっているので、ぜひお立ち寄りください。
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